法律浮気調査

一人で浮気調査を行う際には違法性や証拠の集め方に注意する

パートナーが浮気をしている可能性があるので、自分で浮気調査を行ってみようと考えている方々は、まずは違法性のない調査を行うことを心がけてください。いつもパートナーが使っているメールサービスなどに、勝手にログインしてメールの中身を見てしまうと、不正アクセス禁止法に触れてしまう可能性があります。不正アクセス禁止法は一年以下の懲役か、50万円以下の罰金を支払うことになってしまいますから、家族だろうとメールサービスに勝手にログインするのは危険です。

勝手にロックを解除するのは違法か確認する


スマートフォンのロックを解除して、怪しいメールや写真がないか確認しようとする行為も、違法行為になってしまう場合があります。パートナーのスマートフォンのロックを解除するために、ロック解除ソフトを勝手にインストールすると、不正指令電磁的記録供用罪が適用されることになりかねません。

不正指令電磁的記録供用罪は3年以下の懲役か、50万円以下の罰金が科される可能性があるので、スマートフォンを使った情報収集のやり方にも注意が必要です。

証拠集めをするにもリスクは付きまといます


パートナーの行動を監視するつもりで、自動車などで後ろからパートナーを尾行しようとする際には、車が近付きすぎないように注意をしてください。見覚えのあるカラーデザインをした車や、覚えやすいナンバープレートを装着した車が何度も近付いていると、尾行していることが即座にバレる場合もあります。浮気調査のプロであれば、尾行していることがバレないように定期的に尾行用の車を交換したりと、常に細心の注意を払っています。レンタカーなどを利用してパートナーを尾行する際には、レンタカーを借りるたびに違うデザインの車を選ぶようにしてください。

レシートの情報は細かいところまで確認する


パートナーの部屋の中にゴミ箱が置かれている場合は、そのゴミの中にレシートが含まれていないか確認することを推奨します。レシートの情報は浮気の証拠になる場合もあり、使った覚えのないコンドームなどの名前がレシートに記載されていたら、浮気をしているかもしれないと考えてください。そのレシートに記載されているショップの住所を確認しておくと、本来であれば通りがかるはずもないよう場所まで、パートナーが移動していたことが分かる可能性もあります。

コンビニやドラッグストアなどのレシートの情報を集めているうちに、浮気相手がどのエリアに住んでいるのか、判別できたという例も珍しくありません。

浮気現場を特定することでも立場は有利になる


いつかは浮気調査のプロを頼るつもりでいるけれど、まずは自分で調べられる範囲を調査しておきたいという人は、調査範囲を広げすぎないよう注意が必要です。パートナーの行動を追跡しているうちに、この場所で浮気をしている可能性があると思えるような、怪しい場所を発見できる場合もあります。しかし浮気現場と思えるような場所が見つかっても、肝心の浮気の証拠自体が見つからなくて困ってしまうことも珍しくありません。そんな状態に陥ってしまった際には、浮気現場と思われる場所を探偵に見張ってもらい、浮気の証拠をつかんでほしいと依頼してみることを推奨します。すでに怪しい場所を絞り込めているからこそ、驚くほどに短い時間で浮気の証拠が見つかる可能性は高いです。調査にかかる時間を減らせた分だけ、離婚が成立するまでの期間も短縮できますし、浮気調査の費用を節約することにもつながります。

慰謝料請求で本当に有利になるのか考えながら証拠を集める


浮気調査を何度も行ってきたプロは、本当に浮気相手が一人なのか確認するような作業も行います。しかし一人で浮気調査を行っている方々は、浮気の証拠が一つでも見つかれば、その証拠を相手に突きつけるべきだと考えてしまいがちです。本来であればさらに多くの証拠を集めることができて、慰謝料請求で多くの金額を請求できた可能性も忘れてはいけません。どこまで粘り強く調査を続けるべきなのか考えるためにも、ある程度は証拠が集まった段階で、法律家や探偵に相談をする必要があると意識してください。浮気の証拠が見つかった直後に、その証拠をパートナーに突きつけるということは、他の浮気の証拠を隠すチャンスを相手に与えることになりかねないためです。

まとめ


一人で浮気調査を行う際の注意点をいくつか紹介してきましたが、すべてに共通して言えるのは注意力が必要だという点です。パートナーの浮気調査を行っているうちに、次々と証拠が見つかるので、自分には浮気調査の才能があると感じてしまう人も大勢います。しかし違法なことを行わずに調査を続けることや、パートナーにバレないように調査を続けるのは、素人では難しい部分も多いです。この先も自分一人で調査を続けられると考えず、どのタイミングで浮気調査のプロを頼るべきか考えてください。

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